廃墟のリフォーム#2 床下の構造と押し入れの解体
前回の動画では、DIYによる廃墟部屋のリフォームを開始し、まずは古いエアコンの取り外しや、壁の中に組み込まれている巾木を壁の面でカットする様子をお送りしましたが、今回はまず初めに取り掛かったのが、既存のフローリングを剥がしていく作業。
しかし、そこでいきなり問題が発生してしまうのです!
と言うのも、まずはフローリングを剥がすのにバールを差し込めるよう、丸鋸で床の一部をくり抜いたのですが、そこで目にしたのがこちらの光景。
くり抜いた床材がポトンッ!と下落ちた瞬間、フローリングの下に施工されていると思い込んでいた「ある物」が無い事に、この時初めて気が付いたのです。
果たしてそのある物とは‥
そして、益々破壊されていく廃墟部屋の運命は‥
それでは今日の動画で、既存フローリングの剥がし作業、そしてその後の押入れ解体の様子をご覧ください。
ご視聴有難うございました。
と言う訳でこちらが「捨て張り工法」と呼ばれる、一般的な木造住宅床下の構造です。
このように根太の上は予め捨て張りとして構造用合板が敷かれている場合が多く、その上からフリーリング材を施工する事で、より床の構造がしっかりとし、床下からの湿気や冷気の遮断、防音効果、また、根太に直接フローリングを施工する根太張り工法よりも床鳴りが出にくく、何より強度が上がります。
ただ、捨て張りをしていなかったからと言って別に手抜きと言う訳ではなくて、そもそも家を建てた30年位前だと、もしかしたら根太張り工法の方が一般的だったのかも分かりませんが、少し前にシロアリ業者が床下に入って点検をした際に、「この家はしっかり作られている」と言うような事をおっしゃっていたので、てっきり床下の捨て貼り位はしてあるものだとばかり思っていました‥(T_T)
ちゃんと断熱材が入っていただけまだ良かったですが、皆さんの家の床も、やたらぶかぶかする場合は、床下が腐っているか、シロアリに食われているか、もしくは根太張り工法で強度が不十分である可能性が高いです。
そんなこんなで根太張り言う事実を知って一時作業を中断し、改めてどのように施工するのが一番良いか検討しましたが、やはり既存のフローリングを捨て張りとしてそのまま残し、その上から新しいフローリングを施工する重ね張り工法を採用する事にしました。
余計な手間にはなってしまいましたが、既存フローリングの剥いでしまった部分は、フローリングと同じ12oの構造用合板で塞ぎました。
※後で全て隠れる部分なので全く問題はありません。
フローリングを上張りすると12o床の高さが上がるので、入口の引き戸はそのままではもう使えませんが、あれは新しい部屋の雰囲気には合わないので、丁度良かったかもしれません。
そして床穴補修が終わり、次に取り掛かったのが押入れの解体。
破壊する事の楽しさを知ってしまったこの作業ですが、リフォームの際はこのようなインテリアバールがあると、巾木の取り外しなどでも使えて大変便利です。
横着をして玄能をそのまま解体でも使っていたら柄が折れてしまいましたが、何とか解体作業は完了。
押入れの床があんなにやわな構造だと言うのは知らなかった方も多いんじゃないかと思いますが、裏側に根太の無い部分を踏んだら、踏み方によっては底が抜けますので、もしお子さんが押入れの中に入って遊んでいたら、危ないので止めさせた方が良いです。
べニヤの割れた部分は鋭くなっているので、踏み抜いたら脚とか切っちゃいますからね。
今回のリフォームでは人が入れる収納を作りたいので、どれだけジャンプをしても絶対抜けない床を作りますが、次回はそんな押入れの床下を大改造していく様子をお送りします。
それでは。
いつも応援有難うございます!